縄文時代の家の中や作り方とは?その種類や特徴、構造も解説!

縄文時代の家の中や作り方とは? 

その特徴や構造を解説していきます!

古代の人々は一体どのような住居に暮らしていたのでしょうか。

現在では高度に技術が発展し、様々な建築様式で住居が建てられています。

都内にそびえたつタワーマンションは狭い土地でも高い空間を利用して、多くの人数が生活できるようになっています。

遡って、古代の住居はどういうものだったのか、縄文時代の住居について、説明していきます。

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定住の始まり

縄文時代の前の時代にあたる旧石器時代では定住していなかったため、住居はありませんでした。

食料であるマンモスを追いかけ、雨風をしのげる洞窟や洞穴を転々として日々を過ごしていました。

定住を始めるようになるのが縄文時代です。

縄文時代の人々は狩猟採集の生活でした。

肉(シカやクマ、イノシシ)や魚(サケやサバ、カツオ)、貝(ハマグリやサザエ、アワビ)や木の実(クリやドングリ、クルミ)などをとり、それらを食べて生活していました。

そのため、住居においても、魚や貝、木の実がとれるところの近くに住居が建てられていました。

食べ物を探しながら、仲間とともに移動し、狩りや漁に都合の良い、海や川に近い台地に集落を作りました。

縄文人の生活は、「住居づくり」「道具づくり」「土器づくり」がメインテーマでした。

その中の住居づくりでは、縄文人が建てた住居を「竪穴住居」と言います。

現在でも作ることのできる竪穴住居の作り方や特徴を説明していきます。

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竪穴住居の竪穴とは!?

竪穴住居の最大の特徴である「竪穴」とは一体どういうものなのか。

竪穴住居を作る時は、地面に穴を掘ります。

だいたい深さは50cm程度で、竪穴の広さが家の広さに比例します。

竪穴の形は、作られた時期や場所によって、四角い形や丸い形があり様々です。

現在でも住居の形がそれぞれのように当時の竪穴も大きさや形はそれぞれだったわけです。

掘った土は穴の周辺に、雨水の流入を防ぐために盛っていきます。

土は屋根を完成させるときにも使用しました。

竪穴を彫ることで、半地下式の家になり、外気温度の影響が少なくなります。

土の温度は、17~18度で一定に保たれていて、住居内の温度に影響を与えていました。

現在とは異なり、エアコンがなかった時代なので、工夫した住居作りで温度管理がされていました。

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住居の中心である炉とは!?

温度管理や生活の中心になったのが、「炉」でした。

住居の中央部に「炉」が作られました。イメージとしては囲炉裏です。

火を囲う場所となります。

炉には多くの役割がありました。

  • 調理
  • 暖房
  • 照明
  • 室内乾燥

まずは調理です。

肉や魚を焼いたり、土器を使って木の実や貝を煮たりしていました。

暖房では、冬は気温が下がるため、集まる時や寝る時は炉の近くでした。

照明では、現在のように電気があるわけではないので、夜は真っ暗闇になります。

炉の灯りを頼りに、夜は行動していました。

火がなくなってしまうと、住居の中でも外でも真っ暗闇で何も見えず、動けなくなってしまいます。

さらに炉は火を炊くことで、煙をだします。

住居のなかを煙でいぶすことで、竪穴住居を構成する柱の防虫・防腐対策にもなりました。

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住居を支える柱

「柱」は、住居をつくるうえで、いつの時代も欠かせない物になります。

大黒柱というくらいですから、柱は住居の中心になります。

掘った穴から、さらに柱を立てる穴を掘ります。

住居の広さにもよりますが、柱は4~7本だと言われています。

柱の先端は二股になっているものが理想です。

柱から柱までを梁(はり)という役割の木でつなげます。

柱の木では、クリの木が使用されていました。

クリの木のメリットは、

  • 腐りにくい
  • 伐採後は柔らかくなり加工しやすい
  • 乾燥させるとかたくなる

クリの木は、食料にも住居の柱としても活躍しました。

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最後の仕上げの屋根

柱の設置が終わった後は、「屋根」です。

柱を立てた後に、屋根を組みます。

木を放射状に立てかけます。

その放射状に立てかけた木に細い木をしばりつけ、その上にクリの樹皮を敷きます。

その上に土や茅をかけていきます。

気候条件によって、屋根に使用するものは、保温性のある土葺きや通気性のいい茅葺きなど様々です。

屋根の中には、「あま」と呼ばれる中二階の食料置き場を設置しました。

炉で火を焚き、そこからあがった煙で、木の実や食物などを乾燥させて、保存していました。

住居の頂部には、中で火を使うため、排煙や換気のための排気口も作られました。

これで竪穴住居は完成になります。

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まとめ

竪穴住居の中には、中心部の炉はもちろん、祭壇や土器・石器などの道具、木のお椀やざる、クリや干した魚、肉などがありました。

それから、縄や衣類を編むための植物の繊維などもありました。

寝る時は、むしろや動物の毛皮を敷いていました。

10畳ほどの広さの竪穴住居には、3~5人が生活していたと言われています。

現在みたいに家族で住んでいたというよりは、男性・女性・若者というふうに分かれていました。

竪穴住居といえば、縄文時代の集落遺跡である「三内丸山遺跡」があります。

三内丸山遺跡には、国内最大規模の竪穴住居がありました。

長さが32m、幅が10mでした。

このような大型の竪穴住居は、集落の中央部から見つかることが多いため、「集会場」として考えられています。以上が縄文時代の住居の説明でした。

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