縄文時代の有名な遺跡は?青森の三内丸山遺跡など解説!

縄文時代の遺跡は全国各地にありますが、数は圧倒的に東日本、とくに東北や北海道に多くみられます。

縄文時代の日本には

  • 石狩低地以東の北海道
  • 北海道西南部および東北北部
  • 東北南部
  • 関東
  • 北陸
  • 東海・甲信
  • 北陸・近畿・伊勢湾沿岸・中国・四国・豊前・豊後
  • 九州(豊前・豊後を除く)
  • トカラ列島以南

の9つの文化圏があったとみられ、時代が経過するごとに少しずつ統一されていきました。

それぞれの文化圏や時代によって遺跡の特徴もさまざまです。

今回は「三内丸山遺跡」をはじめ、縄文時代の有名な遺跡について解説します!

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縄文時代の代表的な遺跡

縄文時代の遺跡は文化財保護法で保護の対象になっているものだけで全国に9万531か所あり、これは時代別の遺跡の数でもトップの多さです。

縄文時代は土器の特徴から「草創期」、「早期」、「前期」、「中期」、「後期」、「晩期」の6つの時代に分類されますが、それぞれの時代を代表する遺跡のなかから特に注目したい遺跡を5つご紹介します。

草創期(1万5000年前~1万1500年前)

  • 大平山元遺跡(青森県)
  • 掃除山遺跡(鹿児島県)
  • 鳥浜貝塚(福井県)

早期(1万1500年前~7000年前)

  • 加栗山遺跡(鹿児島県)
  • 武蔵台遺跡(東京都)
  • 笹山遺跡(新潟県)

前期(7000年前~5500年前)

  • 三内丸山遺跡(青森県)
  • 真脇遺跡(石川県)

中期(5500年前~4400年前)

  • 西方貝塚(神奈川県)
  • 尖石遺跡(長野県)
  • 中ツ原遺跡(長野県)

後期(4400年前~3200年前)

  • 大森貝塚(東京都)
  • 蜆塚遺跡(静岡県)

晩期(3200年前~2400年前)

  • 津雲貝塚(岡山県)
  • 亀ヶ岡石器時代遺跡(青森県)
  • 橿原遺跡(奈良県)

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鳥浜遺跡(福井県)

福井県三方郡にある「鳥浜遺跡」は縄文時代草創期から前期にかけての遺跡。

3軒の竪穴式住居跡が見つかっていて、若狭地域での拠点的集落と考えられています。

鳥浜貝塚は地下3メートルから7メートルの深い位置にあり、貝殻や動物の骨、木、種子、土器、石器、骨角器、繊維製品などが見つかっています。

そのうち、保存状態が良好な木製遺物など1376点が国の重要文化財に指定されています。

1984年に発見された枝を調べて見ると、およそ1万2600年前のウルシであることがわかりました。現在発見されている中ではこれが世界最古のウルシです。

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三内丸山遺跡(青森県)

青森県青森市にある「三内丸山(さんないまるやま)遺跡」は縄文時代前期から中期の遺跡。

縄文時代の遺跡といえば三内丸山遺跡!というほどの代表的な存在で、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として2021年7月に世界文化遺産に登録されたのは記憶に新しいと思います。

江戸時代から知られているほどのメジャーな遺跡で、面積はおよそ42ヘクタール。東京ドーム9個分という広大な敷地です。

三内丸山遺跡からは大規模な集落跡や祭りのための広場、道路、ゴミ捨て場、お墓など、縄文人の暮らしにまつわるさまざまなものが発掘されました。

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大森貝塚(東京都)

東京都品川区から大田区にまたがる「大森貝塚」は縄文時代後期から末期の遺跡。

発見されたのは明治時代で、発見したのはアメリカ人の動物学者モース博士です。横浜から東京へ向かう列車の窓から貝殻が堆積しているのを見つけ、発掘調査が始まりました。

これが日本初の学術的発掘なので大森貝塚は「日本考古学発祥の地」と呼ばれています。

大森貝塚からは貝殻、土偶、動物の骨、土器の破片などが発見され、すべて国の重要文化財に指定されています。

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津雲貝塚(岡山県)

岡山県笠岡市にある「津雲(つくも)貝塚」は江戸時代晩期の遺跡。

瀬戸内地方を代表する遺跡で、大正時代の発掘調査では170体もの人骨が発見されています。

人骨にはほとんどに抜歯の跡があり、鹿のツノで作られた耳飾りや石製の首飾りなどのアクセサリーも見つかっていて、縄文人の体型や特徴をとらえる研究に役立ちました。

成人男性とみられる人骨の調査の際、のこぎりのような歯による傷が790点も見つかっています。

これはサメに襲われて死亡したものと結論付けられ、世界最古のサメによる犠牲者と認定されました。

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亀ヶ岡石器時代遺跡(青森県)

青森県つがる市にある「亀ヶ岡石器時代遺跡」は縄文時代晩期の遺跡。

遺跡の名前ではピンと来ないかもしれませんが、「土偶」と聞いて多くの人がイメージするアレ(遮光器土偶が出土した遺跡がここです。

遺跡が発見されたのはなんと江戸時代!1622年に津軽藩2代目藩主が亀ヶ岡城を築城しようとした際、土器や土偶が多数発見されたと伝わっています。

この遺跡で発見されたものは江戸時代から「亀ヶ岡物」として喜ばれ、1万点もの土器が無断で持ち出され、オランダで売られてしまったものもあるとか。

持ちだされた物のなかには縄文時代の解明につながる貴重な発見があったかもしれませんね。

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まとめ

全国各地にみられる縄文時代の遺跡ですが、時代や場所によって発見されるものはさまざま。遺跡から見つかった貝や動物の骨、生活の道具、装飾品などから縄文時代の人々の暮らしや文化がわかります。

今回ご紹介した以外にも都道府県ごとに代表的な縄文時代の遺跡があり、博物館や資料館などもあります。

お近くの縄文遺跡に遠い昔の暮らしぶりを見に行ってみてはいかがでしょうか。

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