古文の助動詞はおそらく高校生を悩ませている要素の1つでしょう。
もしそんな助動詞を短期間でサクサク覚えていけたとしたら最高ですよね。
「てか、そもそも助動詞って何だよ!!」
という人でも分かるように、古文の助動詞の特徴から分かりやすく解説をしていきます。
さらにその後には、今回は助動詞を短期間でサクサク覚えていくためのコツなども解説していくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
では、早速みていきましょう。
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そもそも古文の助動詞って何?覚える必要あるの?
古文の助動詞の意味なんて覚える必要ないんじゃないか?
と思う人もきっといると思いますが、古文の助動詞を覚えることは必須です。
古文の助動詞の意味を答えさせるような問題がテストでは、必ずといっていいほど出題されます。
例えば・・・
「花咲かむ」
これを現代語に訳せるでしょうか?
きっと助動詞の勉強をしている人は分かるでしょう。
「む」は推量の助動詞なので、「花咲かむ」は「花は咲くだろう」と現代語に訳します。
このように古文の助動詞の意味は定期テスト・入試問題に関わらず絶対に問われるし、古文を訳す上でも重要な役割を果たしているのです。
ですが、古文の助動詞に必要以上にビビる必要はありません。
なぜなら、古文の助動詞は覚えれば必ずテストで得点できるようになるから。
まずは最低限知っておくべき知識を解説していきます。
助動詞の活用形とは?
助動詞というのは実は、助動詞の後に来る言葉によって形が変わります。
その助動詞の形の全てをまとめたものが活用形です。
上記の緑色で囲ったところが助動詞の活用形です。
例えば、完了の助動詞「つ」を考えると、
未然系 て
連用形 て
終止形 つ
連体形 つる
已然形 つれ
命令形 てよ
1つの助動詞だけでも、これだけの形があります。
活用形を覚えるのは大変だと思う人もいるかもしれませんが、実は活用形には決まりがあります。
例えば、助動詞の「けり、たり、めり、なり、り」は全てラ行変格活用と同じ活用形になります。
このような決まりを覚えておくと、助動詞の活用形を効率的に覚えることができます。
助動詞の接続とは何か?
次に助動詞の接続について解説をしていきます。
古文の助動詞は基本的に動詞にくっつきます。
その助動詞が動詞にくっつくことを難しく言うと接続と言います。
そして、それぞれの助動詞は動詞に接続する時に、接続する動詞の活用形が何系になるかは決まっているのです。
例えば、受身や尊敬の意味を持つ助動詞の「らる」は未然形に接続します。
上記の緑色で囲ったところが、それぞれの助動詞の接続です。
接続なんて覚える必要があるのか?と思う人もいると思いますが、この接続を覚えることはとても重要です。
具体的な例を出すと・・・
「花も咲かぬ」
「花も咲きぬ」
それぞれの「ぬ」がどのような意味を指すか分かりますか?
「花も咲かぬ」の解説
まず「咲か」は四段活用の未然形です。
未然形に接続する助動詞「ぬ」は打ち消しの意味を持ちます。
だから、「花も咲かぬ」は「花も咲かない」という意味になります。
「花も咲きぬ」の解説
そして「咲き」は四段活用の連用系です。
連用形に接続する助動詞「ぬ」は完了の意味を持ちます。
だから、「花も咲きぬ」は「花も咲いた」という意味になります。
このように助動詞の接続を覚えていないと、助動詞の意味を識別できないということは多々あります。
もしかしたら助動詞の活用形や接続がよく分からない!という人もいるかもしれませんが、それはそれでOKです。
とにかく今は、
「助動詞の活用形や接続というものを覚えなきゃいけないんだな!」
ということさえ分かっていれば大丈夫です。
それでは、それぞれの助動詞の接続とその意味について解説をしていきます。
未然形接続の助動詞!
以下の助動詞が未然形に接続する助動詞です。
る・らる | 受け身・尊敬・自発・可能 |
す・さす、しむ | 使役・尊敬 |
む・むず | 推量・意思・可能・勧誘・婉曲・適当 |
ず | 打ち消し |
じ | 打ち消し推量・打ち消し意思 |
まし・まほし | 反実仮想 |
連用形接続の助動詞!
以下の助動詞が未然形に接続する助動詞です。
き・けり | 過去・詠嘆 |
つ・ぬ | 完了・強意 |
たり | 断定 |
たし | 希望 |
けむ | 過去推量 |
終止形接続の助動詞!
以下の助動詞が終止形に接続する助動詞です。
らむ | 現在推量 |
らし | 推定 |
べし | 推量・意志・適当・当然・命令・可能 |
まじ | 打ち消し推量・打ち消し意志・不適当・打ち消し当然・禁止・不可能 |
めり | 推定・婉曲 |
なり | 推定・伝聞 |
連体形接続の助動詞
以下の助動詞が連体形に接続する助動詞です。
なり | 断定・存続 |
たり | 存続 |
ごとし | 比況 |
替え歌で古文の助動詞を覚える??
なかなか助動詞を覚えられないという人には、古文の助動詞を替え歌で覚えるという方法もあります。
もしもし亀よ、亀さんよ〜
→むず、む、ず、じ、しむ、まし、まほし〜
世界の中でお前ほど〜
→る、らる、す、さす、り(りり〜)
歩みにのろいものはない
→つ、ぬ、たり、けり、たし、き、けむ
どうしてそんなにのろいのか
→らむ、べし、まじ、らし、なり、めり
どうしてそんなにのろいのか
→らむ、べし、まじ、らし、なり、たり、ごとし、り
ぜひぜひ口ずさんで何回か歌ってみてください^^
恥ずかしいと思いますが、何回か歌っているうちに覚えているはずですよ。
Youtubeには他にも色んな替え歌がありました。
どうしても覚えられない時は、このような替え歌に頼ってみるのもアリでしょう。
古文の助動詞には色んなルールがある
例えば、「つべし・ぬべし」など「つ・ぬの助動詞の後に推量の助動詞が来る場合」は完了ではなく強意の意味になる。
などなど古文の助動詞には本当にたくさんのルールがあります。
たくさんのルールと言っても、量としては1冊の参考書にまとめられくらいの量です。
古文の助動詞などの文法のルールを、分かりやすくまとめてくれた参考書が以下の参考書です。
古文の助動詞が何も分からない状態の時に、上記の参考書に取り組むことで古文の助動詞のルールが僕はかなり分かるようになりました。
助動詞をマスターしてしまった人にとっては簡単な参考書だと思いますが、助動詞をまだマスターしていない人にとってはかなりオススメできる参考書の1つです。
また助動詞以外の、敬語や助詞など古文の文法の基礎を0からでも分かるように解説をしていくれています。
きっと学校の先生より何百倍も分かりやすく説明してくれているはずなので、ぜひぜひ読んでみてください。笑
古文の助動詞はこんな風にテストでは問われる!
学校の小テストや豆テストは別として、模試や実際の入試問題では、
「る、らる」の助動詞の意味は何か?
といった問題が出題されることはありません。
では、どのような問題が出題されるのか?
それは、古文の文中に出てきた助動詞の意味を識別させる問題です。
「花も咲きぬ」とひとりごちけり。
上記のような文章が文中にあったとして、「ぬ」の意味を識別させるような問題が実際の模試や入試問題では出題されます。
上記のような古文の助動詞の意味を識別させる問題が実際の模試や入試問題では出題されるので、それにしっかり対応できるようになるためにも先ほど紹介したような参考書を1冊やっておくと良いでしょう。
さらに以下のようなドリルで反復をすれば、さらに完璧になると思います。
しかし古文の助動詞だけに囚われすぎると・・・
古文の助動詞だけに囚われすぎるな!
なぜか学校などでは、めちゃめちゃ古文の助動詞を暗記させられます。
しかし残念なことに、古文の助動詞を覚えただけでは入試問題は解けません。
これは英語の勉強を例に出してみると分かるはず。
例えば、can(〜できる)・should(〜すべきである)などの英語の助動詞の意味を覚えただけで英文を読めるようになるでしょうか?
もちろん古文の助動詞を覚えれば、古文の助動詞の識別の問題はある程度解けるようになると思います。
しかし、古文の助動詞だけ勉強しても、別に古文がスラスラ読めるようになるわけではないので、古文の点数は爆発的に伸びません。
どのような流れで古文を勉強していけば良いのか?
ということについては以下の記事で解説をしているので、ぜひ以下の記事を読んでみてください。
→古文の勉強方法を解説!大学受験生はこの方法で偏差値を上げよう!
また、古文の入試問題で高得点を取るためにはコツがあります。
そのコツについて以下の記事では詳しく解説をしたので、ぜひ以下の記事を見てみてください。
→古文の文章が全く読めない!?苦手な人でも今すぐできる解くコツとは?
今すぐ実践できるコツなので、とてもオススメです^^
大学のパンフレットと図書カードが今月なら無料で手に入る!
今月限定で大学のパンフレットと図書カードが同時に無料で手に入り、しかも今なら1000円分も貰えちゃいます。
これはぶっちゃけ相当なレベルでオススメです。
なぜそんなにもオススメなのか?について解説をしたので、まずは1度以下の記事に目を通してみてください。
→ヤバすぎる!スタディサプリの大学の資料請求は紹介したくないレベルでおすすめ!
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