受験生にとって勉強はとても大切なことだけど、それと同じくらい大切なのが、高校生の今しかでなければできない経験。
その一つが、恋愛です。
好きな人のことを想う時は、人には不思議な力が働きます。
今までだったら絶対にしそうにない行動をとってみたり、その人のことを想うだけで元気になれたり…。
そんな自分だけでは感じることが出来ない気持ちが、無意識に溢れてくるのが恋愛です。
そして、自分で気持ちのコントロールが効かなくなりやすいのも、恋愛。
だからこそ、受験勉強に集中しなければいけない受験生にとってこの問題は、多くの人が抱える切実な問題でもあるのです。
でも、きちんと整理していくと、恋愛と勉強の相性には2つのタイプがあるのです。
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受験生の恋愛は、勉強にどんな影響があるの?
受験生と恋愛について質問すると、「受験生なら、合格するまでは勉強が第一」という反対意見と、「10代の今しかできない恋愛を禁止するなんて!」という賛成意見の両方がでてきます。
どちらが正しいとも言い切れないのは、こんなメリットとデメリットが理由にあるからなんです。
受験生の恋愛のメリット
「受験勉強は自分との闘い」といわれることがあるように、勉強している時の気持ちは孤独そのものです。机に向かって参考書を開いている間も、基本的には一人です。
つらいと思う気持ちも、共感してくれる友人がいなければ、果てしなく孤独です。
そんな時に一緒に勉強できる相手がいたり、頑張ろうと励ましてくれる恋人がいるということは、モチベーションが上がるきっかけになります。
一人だとなかなか勉強する気にならない人や、集中するまでに時間がかかってしまう人などは、一緒に勉強する相手が恋人だったり、励ましてくれるというだけでもプラスの効果が期待できるというのはメリットの1つでしょう。
また、わからないところが出来たときに、恋人にに教えてもらうことが出来るという点も、恋愛のメリットかもしれません。
わからない問題が出てきた時、もしも一人で勉強していたなら、過去のノートや参考書を探す手間も出てきますし、問題によっては「結局わからない」という結論になるかもしれません。
でも、教えてくれる人がそばにいれば、そんな時でもわかりやすく説明してくれます。
このようにお互いに勉強のサポートをしあうことで勉強の効率を上げていくことも、恋愛のメリットといえるでしょう。
受験生の恋愛のデメリット
勉強以外のために限られた時間を使うということが、デメリットと答えた人の理由として圧倒的に多いようです。
確かに、好きな人と時間を過ごすということは、その時間は、勉強から離れています。
普段生活するうえでも、勉強以外に使うべき時間はあります。
例えば、学校での授業もそうですし、睡眠時間もこれにあたります。
食事・入浴・トイレも、生きていくためには必要なことです。
このように、「生命維持のために必要な活動に比べて、恋愛はどの程度の重要性があるのか」と質問をされると、反論する理由としてはかなり説得力が無くなります。
これが、受験生の恋愛のデメリットの一番の理由といってもいいでしょう。
さらに恋愛は、いわば対人関係です。
相手がいることですから、自分の感情だけでは成立しません。
ということは、それなりに悩み事も出てきますし、そのことで心が落ち込むということもあるでしょう。
その結果、勉強に集中できなくなってしまうということもあります。
心の成長として恋愛の経験はとても素晴らしいことですが、集中できないほどの悩みとなると、受験生にとってはデメリットといわれても仕方がないのかもしれません。
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あなたの「勉強と恋愛」の相性は?
勉強と恋愛を両立させるには、その人のタイプとの相性が関係します。
どんなに心から好きな人であっても、自分のタイプが恋愛と相性が悪ければ、最悪の場合、「好きな人との関係」と「希望する大学の合格」の2つを同時に失ってしまうかもしれません。
恋愛が勉強の味方になるタイプ
こんなタイプの人は、恋愛が受験勉強の味方になりやすいといえます。
来年こそ女子にモテたい
受験勉強は、単に勉強だけを学んでいるわけではありません。
これまでは、決められた時間に教室にいれば、それだけでも勉強をする環境になりました。
でも、自分で時間を作り、課題を決めて取り組まなければいけない受験勉強は、いわば、時間を管理する方法を学ぶということ場でもあります。
社会人になると、勉強はある程度できるのが当たり前になります。
それ以上に、時間の管理や豊富な知識から生み出す会話術などの方が、能力として必要になってきます。
勉強や仕事が出来て、話をしても面白い男性ほど、大学生・社会人になると女子にモテます。
ということは、ここで受験勉強を頑張って乗り越えられれば、気になる女子と付き合うチャンスが出来るはず!
そうです。ここまで思い込める男子なら、恋愛こそが勉強の最大の味方になるはずです。
優先順位の付け方がうまい
受験勉強と恋愛が両立できないというタイプは、優先順位の選択が下手なケースが多い傾向にあります。
好きな人が出来ると、その人と接する時間は、長ければ長いほど楽しいと思うのは当然です。
でも、やらなければいけないことが恋愛以外にもあるということは、常にどちらかを選択しなければいけなくなります。
ですから、「楽しいと時間」と「勉強の時間」の優先順位を付けなければ、受験生の恋愛は成り立たないのです。
では、簡単な質問をしましょう。
あなたには、付き合っている人がいます。明日は、1か月前に約束したデートの日です。
ところが、今日突然「どうしても明日相談したいことがある」と親友に言われました。
さて、あなたはどちらを選びますか?
この問題は、どちらを選んでも正解です。
でも、答えを考える時、あなたは「恋人」と「親友」のどちらを優先すべきか考え、答えを出しましたよね?
そう、これが物事の優先順位をつけるということ。
受験勉強も10代の恋愛も、どちらも人生の中ではとても大切で、しかも意味のある経験です。
でもタイミングによっては、やるべき優先課題は常にあるはずです。
いつでも優先順位を考えられて、しかも、しっかりと気持ちを切り替えていけるタイプなら、恋愛が勉強の邪魔になることはありません。
逆に、充実した高校生活を送る為の大切な体験となるでしょう。
勉強と恋愛のバランス
恋をすると、好きな人との時間の長さが幸せのバロメータと勘違いしてしまいがちですが、そう思っている間は、受験生の間に恋愛をしてもうまくいきません。
それはもちろん、好きな人との時間に振り回されてしまって、勉強に身が入らなくなってしまうからです。
でも受験生の間は、限られた時間しか恋愛にあてられる時間はありません。
ですから、少なくとも勉強と恋愛のバランスとして「勉強7:恋愛3」が維持できなければ両立は難しいのです。
もちろんこれ以上、勉強の割合が大きくてもOK。
恋愛の時間を取り入れることで、お互いに気持ちがリフレッシュできて楽しいと思える2人なら、一緒に受験を乗り越えていける心強いパートナーになるはずです。
年上の人と付き合っている
年上の人と付き合っている場合は、恋愛をすることが勉強にも相手との関係にも良い状態になるケースがあります。
大学生や社会人の時間の使い方は、高校生の時間の使い方とは違います。
これまでは、高校生カップルが楽しそうにデートしている姿を見るたびに、あなたも寂しい思いをしてきたでしょう。
でも、受験生になると、今度はあなたの方も恋愛以外の時間の方が、一日に費やす時間の主流になります。
そうなると、お互い忙しい時間の合間にデートや、SNSなどでのちょっとしたやり取りが、とても愛しいと思えるようになります。
ですから、これまで以上に2人の関係も良好になっていくでしょう。
また、年上の人と付き合っていると、その人から受験に関する情報やアドバイスをもらうこともできます。
実際に受験を経験した身近な先輩でもありますから、悩みがあっても相談しやすく、精神的な支えにもなってもらいやすいですよ。
恋愛が勉強の邪魔になるタイプ
こんなタイプの人は、恋愛が受験勉強の邪魔になりやすいといえます。
同時に物事を進めることが苦手
一つのことに集中したら他のことが出来なくなるという人には、勉強と恋愛を両立させるということは難しいでしょう。
受験勉強は、集中力の差が結果に直接関係してくる作業です。
それだけに、同時に複数のことを考えて判断することが苦手だと、どちらも中途半端な結果になってしまいがちです。
しかも、誘惑にも弱いというなら、なおさら恋愛が勉強の邪魔になるタイプといえるでしょう。
人を好きになると、相手にもっと自分のことを好きになってもらいたいという感情が生まれるのは、とても自然なことです。
そうなると、相手が気に入ることがないかと考えるようになります。
人によっては、見た目の印象を気に入ってもらいたくて、ファッションに関する興味の方が強くなるかもしれません。
また場合によっては、デートの行先のことが気になって、勉強が集中できなくなるかもしれません。
どちらにしても、勉強以外のことに興味があり、そのことが気になると他のことが頭に入らなくなってしまうタイプなら、受験が終わるまでは恋愛から距離を置いている方が合格に近づくと思っておいた方がよいでしょう。
年下の恋人がいる
恋人が年下の場合、受験生で恋人がいる他の同級生と比べると、少し事情が変わってきます。
10代の頃の1歳差というのは、心の成長度合いも大きく違ってきます。
年下の恋人が受験勉強に対してあまり理解をしてくれない場合は、
・受験が終わるまで会わない
・最悪の場合には別れる
といった策を打つ必要があるかもしれません。
ですが受験勉強に対して十分な理解をしてくれる年下の恋人であるならば、あなたが依存しすぎなければきっと上手く良いでしょう。
ですが「年下の恋人に対して今の状況を説明できない」「上手く自分の気持ちをコントロールできない」という人は、恋愛が勉強の邪魔になるタイプといえるかもしれません。
恋愛以外にも勉強と両立しなければいけないことがある
受験生の中には、様々な事情を抱えている人もいるでしょう。
自分以外にも兄弟が多くて、家計のためにアルバイトをしなければいけない人もいるでしょうし、祖父母と同居している場合は、介護の手伝いをすることが日課になっている人もいるでしょう。
このように、他にも勉強と両立しなければいけない事情を抱えている人にとっては、これ以上、勉強の負担を増やす要因を増やすということは、とてもリスクが高いといえます。
どうしても恋人とも別れられないというのなら、一度2人できちんと話し合ってみましょう。
側にいてあなたの状況をよく理解してくれているのなら、2人なりの付き合い方を一緒に見つけてくれるかもしれません。
勉強と恋愛を両立させるならここは注意しておこう
受験生が勉強と恋愛を両立させるポイントを、いくつか挙げておきましょう。
電話やSNSの時間は決めておく
電話やSNSは、離れた二人の距離を縮めてくれる便利なツールですが、受験中だけは敵になると思い込んでいてください。
いつでも連絡が出来る環境ということは、勉強以外のことをいつでも考えているということ。
この状態では、いくら勉強をしていても、成果が上がりにくいことは確かです。
ですので電話をしたりSNSで繋がる際は、必ず時間を決めて繋がるようにしましょう。
周りが応援してくれるような2人でいる
思わず応援したくなるような受験生カップルは、お互いを尊重し合っています。
依存し過ぎることもなく、よきライバルであり一番の相談相手でもあるという関係は、周りからの印象もとても良くなります。
こういう2人であれば、周りの大人からも暖かく見守ってもらえるでしょう。
恋愛するからには意地でも成績は落とさない
正直に言いますが、受験中の恋愛は不要という考え方の方が圧倒的に多いと思っていてください。
ですから、成績が落ちれば、「やっぱりな」といわれます。
「目標は常に成績アップ、最低でも現状維持」は死守するくらいの覚悟は必要です。
受験中には恋愛の駆け引きはしない
好きな人がいると、もう少し自分のことを気にしてもらいたいという感情が出てくるのは当然です。
ただの高校生の恋愛であれば、それも恋愛の経験となりますが、受験期間中となると話は別です。
この時期は、勉強の妨げになるようなことはできるだけ避けなければいけない時期です。
ですから、恋愛の駆け引きで相手の気を引こうとするのは絶対にNG!
お互いに相手を不安にさせないように常に行動は気を付けるということが、両立するための最後のポイントですよ。
まとめ
受験生といっても高校生ですから、10代の数年間をすべて勉強に捧げるべきだ、という考え方は極論過ぎる気がします。
だからといって勉強と恋愛は両立すべきだ、というわけでもありません。
「人生一度きりだからこそ、勉強だけに集中する時期にする。」
「人生一度きりだからこそ、勉強も恋愛も今しかできないことをする。」
どちらの選択肢をとったとしても、あなた自身が真剣に考え出した答えであるのなら、全力でやり切ってみてください。
あなた自身が後悔しなければ、それが正しいといえるはずですよ!
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