神奈川大学というと、「ゼミの神大」「卒研の神大」と呼ばれるほど、ゼミや卒業研究の評価が高い大学です。
それだけに、少人数教育を重視した教育の実践に定評があります。
「ゼミの神大」ですから、文系学部では、「ゼミナール・演習・専門研究」に取り組みます。
ゼミでは、自分の興味のある分野でテーマを見つけ、そのテーマについて極めていくという学びのスタイルですから、学問の奥深さにも触れることが出来ます。
それ以外にも、研究を通して仲間との交流もありますから、そのなかで、人間性を深めることもできます。
今回はそんな神奈川大学について見ていきます。
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気になる偏差値
神奈川大学の偏差値を学部ごとにまとめてみました。
法学部
法学部の偏差値は、42.5~47.5です。(センター試験の得点率は、64~67%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
経済学部
経済学部の偏差値は、42.5~45.0です。(センター試験の得点率は、63~66%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
経営学部
経営学部の偏差値は、42.5~45.0です。(センター試験の得点率は、64~77%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
外国語学部
外国語学部の偏差値は、42.5~50.0です。(センター試験の得点率は、61~78%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
人間科学部
人間科学部の偏差値は、47.5です。(センター試験の得点率は、71~75%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
理学部
理学部の偏差値は、42.5~50.0です。(センター試験の得点率は、57~72%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
工学部
工学部の偏差値は、40.0~45.0です。(センター試験の得点率は、53~74%)
出題傾向は、≪標準レベル≫です。
気になる大学の評判
神奈川大学は、旧制横濱専門学校が前身となっている大学です。
この横濱専門学校は、働く人のための学びの場として、横浜で初の夜間部を設けた高等教育機関でした。
創立が1927年と非常に歴史の古く、横濱専門学校時代からの卒業生は、すでに21万人を超えています。
学風は、実学と実践力を重視しているのが特徴です。
また、創設者の米田吉盛が非常に苦労して学校に通ったという経験から、創立当初から勤労学生の援助に積極的というのも特徴です。
そのため、学内の奨学金制度の充実は目を見張るものがあります。
学内奨学金をざっと挙げると、米田義盛教育奨学金だけでも給費生、大学院給費生、法科大学院給費生、新入生奨学金、地方出身学生支援奨学金、自己実現・成長支援奨学金、神奈川大学出身者支援奨学金など12の奨学金があります。
さらには、神奈川大学独自の奨学金制度として、村橋・フロンティア奨学金、激励奨学金、在学生保護者中心の団体による奨学金、卒業生団体の奨学金が3つあります。
その上で、日本学生支援機構奨学金や、外部団体の奨学金・地方自治体の奨学金があります。
ですから、「積極的に学びたい」という学生が経済的な理由から進学を諦めることがないように、様々な経済的な支援体制が整えられているというのも、神奈川大学の特徴です。
こうした取り組みもあり、神奈川大学は、全国から多くの学生が集まり、自由に自分の興味のある分野にしっかりと取り組んでいくことが出来る点が、学生からも評価されています。
気になる看板学部
神奈川大学は全体的にレベルが均一しているといった印象ですが、あえていうならば、外国語学部が看板学部といえるかもしれません。
というのも、「開港地である横浜に学校を設立するからには、世界に通用する国際人を育成したい」という創立者の意志を受け、外国語教育に力を入れているのが神奈川大学だからです。
そのため、偏差値や評価は他の学部と比べて高いです。
もちろん、学校全体の教育方針が語学教育に重点を置いていますから、他の学部においても「使える英語の修得」が目標となっています。
使える英語を身につけるためのカリキュラムとして、ネイティブスピーカーによる授業が充実しています。
そのため「知識としての英語」ではなく、「聴く」「話す」を中心とした英語のスキルアップを図っています。
しかも嬉しいのは、語学検定試験で一定のスコアを取得すれば、卒業単位として認定されるというシステムです。
神奈川大学では、正規外国語科目として英語のほか、ドイツ語、中国語、フランス語、スペイン語など合計7か国語の授業を開講していますが、これも検定試験のスコアが卒業単位として認定されます。
気になる学生の評価ですが、講義や授業に関してはおおむね高く評価されています。
英語英文学科、スペイン語学科、中国語学科、国際文化交流学科の4学科がありますが、中でもスペイン語学科は評価が高いようです。「本気でスペイン語を学びたいなら、かなりいい先生がいる」「指導が素晴らしい」「いつでも丁寧に質問に答えてくれる」などの好印象の意見が多くみられます。
その他の学科も、「多文化だけでなく自文化も学べる」「外国の文化や言語を幅広く学べる」「文学や芸術なども学べる」などの意見が見られ、全体的に高く評価されています。
気になる人気の学部
神奈川大学で「名物学部」といえば、法学部です。
もともと、横浜専門学校法学科を全身に持つ神奈川大学の法学部は、80余年の歴史を持つ、横浜屈指の伝統学部でもあります。伝統と歴史を持つ法学部には、法律学科と自治行政学科の2学科が設置されています。
自治行政学科は、「地方の時代」と呼ばれるこれからの社会において求められる人材の育成を目的としていますが、この「自治行政学科」を日本で初めて設置したのが、神奈川大学です。
ただし、講義や授業に関する学生の評価は「平均レベル」で、伝統や歴史がある学部ではありますが、印象としてはあまり高くないのが残念です。
多く見られる意見が、「学生の意欲の差」にあるようです。
本気で勉強をしたい学生と、目的意識があまりない学生の意欲の差が激しく、そのことが原因で評価がいまいち高くならないようです。
個別の意見を見てみると、「自治行政学科は行政学などを学ぶため、公務員希望者に適している」「法律以外の授業も履修できる」「わかりやすい授業をする先生がいる」などの意見が見られます。
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知っておきたい神奈川大学のこんなこと
神奈川大学を目指すと決めたなら、ぜひとも知っておきたいのが神奈川大学でのキャンパスライフに関わることです。
受験勉強のモチベーションアップのために、ぜひとも知っておきたいこんな情報を集めてみました。
ファースト・イヤー・セミナーって何?
神奈川大学に入学すると、全員が受けるFYS(ファースト・イヤー・セミナー)。実はこれは、「神大生が神大生になる為の少人数セミナー」のことなのです。
簡単に言ってしまえば、新入生のための大学入門セミナーです。
3つのステップを通じて大学で学ぶために必要なことや大学生としての資質を身につけていきます。
ここでポイントとなるのが、このセミナーが少人数制の演習形式という点です。
マンモス大学である神奈川大学には、地方出身の学生も多く入学してきます。
そのため、このFYSによってクラスの仲間を作り、キャンパスライフに生かしていこうというわけです。
また、大学生活で必要なことというと、高校時代と違う学習スタイルの理解です。
高校までの受け身の授業態度では、大学の授業は進みません。
自ら行動して学ぶために必要なノート・テイキング、リーディング、資料文献調査、レポート作成、プレゼンテーションの方法など、大学での学び方の基本をしっかりと理解していきます。
こうして、一緒に学ぶ仲間を作り、新しい学び方の基本を入学直後に行うのが、FYSなのです。
今さら紹介するまでもない個性的な卒業生!
神奈川大学は、数々の著名人や芸能人が卒業、在籍していることでも有名です。実際に、こんな個性的な著名人が神奈川大学の卒業生です。
■タレント・お笑い芸人
●カケフくん/タレント
●松本キック/漫才師
●内村宏幸/外国語学部中退/放送作家
●ジャイアント白田/元フードファイター・事業家
■アナウンサー
●横田幸子
●橋本奈都江
●藤木千穂
●高塚奈央子
●柳田知秀
■スポーツ選手
●松岡実希/女子サッカー
●蝶野正洋/プロレスラー
●石上直哉/サッカー
●鴨志田誉/サッカー
●佐々木翔/サッカー
●村岡拓哉/サッカー
●皆川大/アメリカンフットボール
●日菜太/キックボクサー
●黒田淳/競輪
●西川淳/プロレスラー
■その他
●山内美樹子/法学部/小説家
●岡田光雄/クイズ・パズル作家
●麻生学/経済学部/映画監督・脚本家・テレビドラマディレクター
●植松伸夫/ゲームミュージック作曲家
●松井俊介/作曲家・編曲家
●佐藤竹善/ミュージシャン
●浜田省吾/法学部中退/シンガーソングライター
●堂島孝平/経営学部中退/シンガーソングライター
●MAKIDAI/EXILE
●降旗学/ノンフィクションライター
●佐野正幸/スポーツライター・ノンフィクション作家
まとめ
横濱や湘南にキャンパスをおき、実社会で役に立つ人材の育成を掲げている神奈川大学は、自ら考え自ら行動することに力を入れている大学といえるようです。
オープンキャンパスもありますので、興味のある人はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
ちなみに、大学の評判や雰囲気については、以下の記事で詳しく解説をしています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
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