東京海洋大学の評判や雰囲気は?卒業生の就職実績についても調査!

東京海洋大学は、建学以来、「実技を基本とする教育」を行っているのが特徴です。

そのため、練習船を使った実習や校外施設での実験が多く行われていることでも有名です。

ちなみに東京海洋大学といえば、魚類学者でタレント・イラストレーターでもあるさかなクンが、2006年に客員准教授に就任したということでも有名です。

絶滅種とされていたクニマスの再発見に大きく貢献したとして、2012年内閣総理大臣賞を受賞もしましたし、こうした功績をたたえられ、2015年には、東京海洋大学の名誉博士となっています。

今回はそんな東京海洋大学について見ていきましょう。

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気になる大学の評判

国立大学唯一の海洋系大学であり、実技を中心とした実践的な教育を行うことで有名な東京海洋大学の評判は、学生生活充実度が86校ある国立大学中でも上位に食い込む、人気・実力ともに高い大学です。

特に、

・海洋科学部の講義や授業

・就職や進学

・アクセスや立地面

においては、いずれも高い評価です。

海洋科学部には、海洋環境学科・海洋生物療育学科・食品生産科学科・海洋政策文化学科の4学科がありますが、いずれも「好きな分野に関して好きなだけ打ち込むことが出来る」「ほかでできない体験ができる」「魚以外でも多くのことが学べる」という評価がいずれも目立ちます。

面白い意見としては、海洋科学部の食品生産学科。

「魚が好きじゃない人もたくさんいる」「実習で魚肉ソーセージやレトルトカレーを作った」「マグロからツナ缶を作った」などの意見が多くみられるだけに、他の大学では味わえないような体験が多く出来るのは間違いないようです。

これに対して海洋工学部の評価は、「船乗りになりたいのならおすすめ」という意見が圧倒的に多くみられます。

専門性を徹底的に学ぶことが出来る点が評価されていますが、すべての勉強が船を通して行われているだけに、船に関心がない人には向かないようです。

ただし、海洋工学部でも流通情報工学科は、別の意見が見られます。

この学科では、日本でも数少ないロジスティクスについて本格的に学ぶことが出来るのが特徴です。

1年次では教養科目が中心となりますが、ここでも細かな指導が受けられると評価されています。

研究室やゼミは、最先端の海洋研究を行っているものが多いため、海洋に関するゼミや研究室に対しては高く評価されています。

その他の分野においても、少人数制の物が得多いため、丁寧な指導と評価が高いです。

また、2017年からは、海洋生命科学部と海洋資源環境学部が新設されます。

いずれも海洋専門学部ですから、海洋についてこれまで以上に細かい指導とより専門性の高い研究が期待できるといえるでしょう。

 

ピックアップ!この学部の特徴は?

国立大学唯一の海洋系大学である東京海洋大学の各学部の特徴を、ザックリとまとめてみました。

海洋工学部

海洋工学部には、海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科の3学科があります。

なお、海洋工学部では、海洋システム工学科に「航海システムコース」、海洋電子機械工学科に「機関システム工学コース」を設置しています。

このコースを選択した卒業生には、6か月間過程の乗船実習科が用意されています。

海事システム工学科

海事システム工学科は、「船舶管理の仕事がしたい」「海事工学について学びたい」「海技士になりたい」人におすすめです。

学習の流れとしては、一年次よりしっかりとした基礎学習を積み、2年次後学期からは、「船舶管理」と「海事工学」に分かれて、より専門的な知識や技術を学びます。

さらに、4年次になると、「船舶管理教育」「海事工学教育」「海技士養成教育」の3つに分かれて学びます。

海洋電子機械工学科

海洋電子機械工学科は、「船舶機関士になりたい」「海洋エネルギーに興味がある」「電子制御システムの設計・開発に携わりたい」という人におすすめです。

授業では、船舶機関士養成のための専門知識や技術の習得を目指しつつ、大型機械プラントの運用・保守管理などを学びます。

さらに、3年次進級時には、「機関システム工学コース」と「制御システム工学コース」のいずれかを選択し、より実践的な技術の修得と、専門性の高い研究を行います。

流通情報工学科

流通情報工学科では、「流通工学」「数理情報」「流通経営学」の3つの専門分野から、流通における物資の流れや動きやこれらに関する情報を、工学的な観点から研究するのが特徴です。

さらに、経済のグローバル化に対応するため商学的な視点も取り入れながら、ロジスティクス・システムに関する研究も行っていきます。

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海洋科学部

海洋科学部には、海洋環境学科・海洋生物資源学科・食品生産科学科・海洋政策文化学科の4学科があります。

いずれも、海に関わる様々な現象を研究することが出来ます。

海洋環境学科

海洋における諸現象の測定・解析・理解・予測といった総合的な海洋学を学びます。

さらにより専門的な知識を学ぶことが出来るよう、「海洋生物学」「水圏環境化学」「環境システム科学」「環境テクノロジー学」の専門分野も学んでいきます。

海洋生物資源学科

将来、栽培漁業・資源補修保全・資源管理・生物生産や防疫対策などの分野で働きたい人には、おすすめの学科です。

専門分野としては、「生物資源学」「生物生産学」「海洋生物工学」の3分野があります。

食品生産科学科

食としての海洋資源を化学・微生物学・物理学・工学的手法によって研究し、さらにこれらを利用する技術開発を行う学科です。

専門分野としては、「食品保全機能学」「食品品質設計額」の2分野があります。

海洋政策文化学科

国際的な視点から、潰瘍利用や管理などについて政策提言と実践が出来る人材育成を目的としています。

専門分野としては、「国際海洋政策学」「海洋利用管理学」「統合海洋政策学」の3分野があります。

 

海洋生命科学部

2017年4月より新設されるのが、海洋生命科学部です。海洋生命科学部では、「海洋生物資源学科」「食品生産科学科」「海洋政策文化学科」の3学科があります。

海洋生物資源学科

海洋生物資源学科で専門科目として学ぶのは、「海洋生物学」「生命科学」「資源生物学」です。ここでは、遺伝子や細胞、個体レベルから個体群など、様々な生態系レベルを細かく学ぶことが出来ます。

卒業すれば、水に生きる動植物の保護・育成に関わる分野での活躍が期待されるだけに、「生物学・物理学・遺伝育種学・バイオテクオロジー・生態学・資源学に興味・関心がある人」におすすめの学科といえます。

食品生産科学科

現代社会では、一般庶民の間でも、食の安全に対して非常に高いレベルで関心が集まっています。

こうした安全で信頼性の高い食品を持続的に供給することは、世界的にも大きな課題となっています。

そのため、食品生産科学化では、化学・微生物学・物理学・工学的な手法を使って食資源を無駄なく利用できる技術の開発を行い、食の安全確保と技術の向上、食品開発や評価などが行える人材の育成を目的としています。

「食の生産から流通・消費の過程に関心がある」「食品の既往開発に興味がある」「数学・物理・化学・生物が得意」という人には、おすすめの学科です。

海洋政策文化学科

海洋政策文化学科では、理系や文系といった垣根を越え、「海・人・社会」の理想的な関係について、「政策的アプローチ」「産業的アプローチ」「文化的アプローチ」から幅広く学び研究していきます。

このように多角的に海洋政策について提案できる人材の育成が目的になっていますから、専門分野に偏らず、法律、経済、人文学、潰瘍スポーツ、教育など、様々な分野に興味や関心がもてる人におすすめです。

 

海洋資源環境学部

2017年4月より品川キャンパスに開設される海洋資源環境学部は、海洋環境科学化と海洋資源エネルギー学科の2学科が設置されます。

海洋資源環境学科

これまでも実績や人気が高かった海洋・海洋環境・海洋生物分野に、海底・地質系を加え、さらに統合的に海洋を扱うプログラム編成が特徴です。東京海洋大学の特徴でもある「練習船による実習」では、海洋調査や観測実習などが行われます。

専門科目としては、「海洋学」「海洋生物学」の2分野を重点的に学びます。

海洋資源エネルギー学科

環境保全を前提とした海洋や海底の調査・利用・開発方法について、基礎科学と海洋工学の視点から学習していきます。

そのため、専門科目としては、「海洋開発学」「応用海洋工学」の2分野があります。

海洋開発学では、潰瘍や海底の資源やエネルギーについての基礎知識をもとに、再生可能エネルギーや海底資源の探査や利用移管しての学習を行います。

応用海洋学では、海上・海中・海底で行われる活動を支えるために必要な、海洋工学が中心となった学問を学びます。

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卒業生はどんなところに就職した?

気になる卒業後の就職先の参考として、実際に東京海洋大学の卒業生が、どんな企業に就職したのかは、ぜひとも知っておきたい情報です。

●海洋科学部

海洋科学部では特殊な研究を行っていることが多いため、大手食品メーカーの食品研究部門への就職が目立つようです。海洋生物系の場合は、大学院へ進学し、研究職を目指す人が目立つようです。

海洋系企業については、OB主催による会社説明会なども行われるため、就職実績などもしっかりとあります。

東京海洋大学は、基本的に専門性の高い大学ですから、就職先として選択の幅はそれほど多くはありません。ですが、ほとんどの卒業生が自分の専攻を生かした就職となっているのが特徴です。

●海洋工学部

船乗りを目指す人におすすめの学部だけに、海運業界への就職であれば、有名企業への就職率がかなり高いです。

そのほかの主な就職先としては、製造業への就職が最も高く、運輸業、郵便業、情報通信業などが、製造業に次ぐ人気となっています。

 

まとめ

今回の記事はいかがだったでしょうか?

東京海洋大学の偏差値や学部ごとの難易度などについては、以下の記事で詳しく解説をしています。

ぜひこちらの記事もご覧ください。

東京海洋大学の偏差値や難易度はどうなの?学部ごとに調べてみた!

東京海洋大学について、さらにお分かりいただけると思いますよ。

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