音楽を聴きながら勉強の効果は?本当に良いのか徹底検証!

勉強熱心な人であるならば、効率を上げるために何でも試してみたいと思うことでしょう。

普段の勉強でも、気分転換のために音楽を聴くことはよくあると思いますが、やっぱり集中する時は静かなところで、という人の方が多いようですね。

でも、ふだんからBGMが流れているファミレスやファーストフードの方が集中できる人も多いというのは、ちょっと疑問ですよね?

もしかして、音楽には勉強になにかいい効果があるのかも…?

今回は、音楽を聴きながら勉強をするのは効果があるのか、それともやっぱりNGなのか、いろんな角度から調べてみます。

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勉強中の音楽は効果あり?それともなし?

勉強中の音楽は、「デメリットだらけ」と答えた人が多いですが、「メリットあり」と答える人もいます。

自宅以外の勉強場所の代表でもある図書館や自習室は、「勉強中の音楽は良くない」と考える人に人気があります。

逆に「勉強中の音楽は良い」と考える人は、ファミレスやファーストフードなど常にBGMが流れている場所でも集中できます。

ちなみに、音のない図書館・自習室派と常に音のあるファミレス・ファーストフード店派と比較しても、大きな学力の差があるというわけでもないようです。

ただし、集中できるタイプは人それぞれ違うというところが、「音楽NG」と「音楽OK」の違いのようです。

また、どちらのタイプが周りの友人に多いかによっても、音楽に対する考え方には影響があるようです。

勉強中の音楽のメリット① 眠気覚まし

勉強中の音楽の1つ目のメリットは、カフェインなしでも眠くならないということです。

受験勉強中は、限られた睡眠時間で効率よく眠るということも大切。

いざ眠ろうとしたときに、眠気覚ましのカフェインを飲んでしまっては、どうしても寝つきが悪くなってしまいます。

それでも、単純な計算問題や勉強に乗り気ではない時、襲ってくるのが眠気。

このどうしようもなく眠くなってしまう瞬間を、いかにして乗り切るかというところで効果があるのが、音楽です。

実際に、勉強中に眠気対策として音楽を聴いていたという意見も多くあります。

でも、一般的に集中する時に良いというわれるクラッシック音楽ですが、普段から聞きなれていないと、余計に眠くなってしまうという人も…。

ちなみに集中力を高めるには、「一定のリズムの曲を繰り返し聴く」というのも、ポイントのようです。

勉強中の音楽のメリット② 雑音をかき消す

兄弟と同じ部屋を使っていたり、ファーストフード店などで勉強していると、どうしても気になるのが周りの音。

自宅であれば、家族もそれなりに受験生として気を遣ってくれるでしょう。

しかし、自宅以外の場所で勉強をするときは、それなりに周りの音が気になります。

店内に流れるBGMやラジオ、大きな笑い声なんかも勉強中には気が散る原因ですよね。

そんな時には、雑音をかき消して集中するという人がやっぱり多い!

音をシャットアウトするには、耳栓の方が効果はありますが、高校生の受験生としてはどちらかというと少数派のようです。

その代りに、周りの音が気にならなくなるように、自分の気に入った音楽をかけて集中するという方が、人気があるようです。

やっぱり耳栓よりも音楽を聴いていた方が楽しい気分になりますからね。

勉強中の音楽のデメリット① やっぱり音が気になる

受験勉強は、単純な計算問題ばかりでなく、暗記系も大量にあります。

ここをクリアしなければ合格には近づかない、というのももっともなことです。

勉強したものをしっかりと記憶していくには、やっぱり音楽はNG!ということなのでしょう。

ちなみに、「受験当日は音楽がかかっているわけではないんだから、当日と同じ状況で集中できなきゃだめだ!」という強い意見もあります。

確かに受験当日はBGMが流れている会場なんてありませんから、この意見は正しいのでしょう。

でも、一度でも模試などに参加したことがある人ならわかると思いますが、試験中に会場中から聞こえてくる解答用紙に書き込む鉛筆の音は、かなり気になる音。

しかも、開始の合図で一斉に「カリカリカリ」と始まるこの音は、試験終了までずっと続きます。

それだけに、この音にプレッシャーを感じて、当日あまり集中できなかったという人もいます。

こうしてみると、無音なのがすべて正しいとも言い切れません。

勉強中の音楽のデメリット② 歌詞が気になる

確かに、こういった意見で音楽はNGと考えている受験生はとても多いですね。

受験生が普段から聞く音楽といえば、圧倒的に多いのが邦楽。

気に入った曲を聴くと、思わず一緒に歌ってしまう人もいるはずです。

さらに初めて聞いた曲でも、「なんとなくいい感じの曲だな」と思うと、歌詞の続きが気になってしまって、勉強が止まってしまうこともあります。

他にも、いろいろな思い出の詰まった曲を聴いてしまったとき、集中力が切れることがあります。

特に一番多いのが、恋愛に関する思い出の曲。

勉強のせいでなかなか会えない彼や彼女のこと、失恋しちゃった恋、片思いのままの人を連想させる音楽って、結構ありますよね。

そんな曲が突然耳に入ってくると、それまで忘れようとしていた想いが浮かんできて、そのあと勉強が全く手につかなくなってしまうなんてことも、よくあります。

しかも、じっくり曲を聴いてしまって、歌詞のフレーズがそのあとまでずっと残ってしまうなんてことも…。

私も実際に経験があるので言えるのですが、邦楽は受験勉強中の音楽としてはかなりヤバい!

よっぽど普段からハッピーな思い出しかないという人ならいいかもしれませんが、恋の一つや二つ経験した後の受験生なら、何がスイッチになって昔の思い出が浮かんでくるかわかりません。

音楽で勉強の効率を上げるにはコツがある

勉強と音楽には、相性があります。すべての教科が音楽と相性が悪いわけではないですし、勉強の内容によっては、効率が上がることもあります。

勉強の効率を上げるために必要なのは、集中力です。

数をこなさなければいけない漢字問題や計算問題の場合、問題を解くときのリズムが大切になります。

一定のリズムで決められた量の問題を解かなければならない時などは、音楽があった方が効率よく作業することが出来ます。

また、集中力を高めるための音楽として受験生にいいといわれているクラッシック音楽ですが、これもどんなタイプの曲でも向いているかというと、そうでもないようです。

音楽で勉強の効率を上げるには、ジャンルだけではないこんなコツがあります。

勉強中の音楽はジャンルじゃなくてテンポが大事

「頭がよくなる」「集中力が高まる」音楽の特徴はBPMにある、という調査結果があります。

これは、音楽ストリーミングサービスのSpotifyが実際に行った調査です。

この調査によると、BPMが60~70のクラッシック音楽を聴きながら勉強した学生の方が、そうでない学生と比べると約12%も数学の試験で良い点数を取ったといいます。

しかも、クラッシック以外の音楽でも、50~80BPMの音楽であれば、調査結果によれば同じような効果があったといいます。

このテンポの曲といえば、バラード系の曲。

これは音がないと集中できないタイプの受験生には、嬉しい情報ですね。

BPMってなに?

BPMは、Beat Per Minuteの略で、音楽のテンポを測る単位のことをいいます。

どのジャンルの音楽も、「ズンチャ ズンチャ」というビートがありますが、BPMはこのビートが1分間に何回あるのかということを測る単位です。

集中力が高まるBPMは?

Spotifyの調査では、60~70BPMの音楽が勉強に集中できるという結果でしたが、最近では116BPMの音楽も、集中力を高めるのによいとも言われています。

テンポ116といわれることもあり、集中力が高まる絶対テンポ、黄金テンポとも呼ばれています。

好きなジャンルで116BPMの曲を探す

クラシック音楽は、楽曲全体を通して聴くと、曲調が変わったりリズムが突然変化するものが多くあります。

クラッシック音楽といっても、常に一定のリズムで、しかも曲調が全体的に平坦なイメージの曲は、探すのがとても難しい…。

逆に邦楽や洋楽なら、116BPMの曲はたくさんあります。

ちょっと面倒かもしれませんが、気になる音楽を1分間聞いてビート数をカウントしてみるといいかもしれません。

116BMPの音楽は以下より。

試しに116BMPの音楽を流しながら、勉強をしてみるのも面白いかもしれません。

そして、音楽を流しながら勉強するときはポイントがあります。

ジャンルは何でもよいといいますが、いろんな曲を流すのは逆に効果減!

一定のリズムを繰り返すことで集中しますから、同じ曲を繰り返し流し続けるのが勉強の効率を上げるためのコツです。

でも、集中できる音楽にも好みがありますから、まずは好きな音楽からチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

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さらに勉強の効率を高める音楽の使い方

音楽は、音を楽しむと書くだけに、心をリラックスさせる効果があります。

受験勉強中は、一人で机に向かう孤独な作業の連続です

。それだけに、やる気や集中力、時にはストレスの発散も必要になります。

こんな時に、即効性があり効果が高いのが音楽の力です。

受験の先輩たちも、音楽でいろんな工夫をしながら、受験勉強を乗り切ってきたようですよ。

さっそく、先輩たちも試したいくつかの方法を、紹介していきましょう。

休憩中に効くと効率が上がる

受験生は、幅広いジャンルの教科を勉強しなければならないのが大変なところ。

得意な教科であれば勉強もはかどりますが、苦手な教科となると、途端にスピードが落ちてしまうこともあります。

疲れたりやる気がでない時は、休憩を入れて頭と気分をリフレッシュすると効果がありますが、この時に音楽を聴くとかなり効果があるようです。

この時の音楽でおススメなのは「自分の好きな音楽」。

なんでも、このことを指摘したのは、カナダ・マギル大学の研究者チームです。

総合科学誌「Nature」の中で発表した彼らの最新の論文によると、「好きな音楽を聴くと、快楽物質であるドーパミンの分泌が促進される」というのです。

たしかに、自分の好きな音楽を聴くと、なんだかハッピーな気持ちになって気分が良くなります。

好きな曲を聴いている瞬間、「いま、ドーパミンが…!」なんて考えることはないでしょうが、気分がスッキリすることを考えれば、やっぱり効果はかなり高いのでしょうね!

気持ちが落ち込んだ時に音楽を聴くと頑張れる

模試やセンター試験の結果が思ったほどよくなかったりすると、「今まで何やってきたんだろう」と思いっきり落ち込んでしまいます。

そんな気持ちが落ち込んだ時こそ、音楽が一番力を発揮する時!

勉強中には、集中力の妨げになるということで人気が低い邦楽ですが、気持ちが落ち込んだ時は、逆に曲の歌詞に共感し、もう一度前向きな気持ちにしてくれるということで人気があるようです。

以下よりみんなもきいたオススメの曲を紹介していきます。

Sailing Day|BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)

「たった一度笑えるなら 何度でも泣いたっていいや」

この歌詞、まさに今の気分じゃないですか?

最後に合格できるのなら、今、落ち込んだ原因なんて、その時になったらきっとどうでもよくなっているはず。

今の涙は、きっと合格した時の最高の笑顔のために必要な涙。ここは、ファイトですよ!

あとひとつ|FUMKY MONKEY BABYS(ファンキー・モンキー・ベイビーズ)

「あきらめないで」「願いがかなう」

この2つのフレーズは、落ち込んだ時に、誰かに力強くいってほしい言葉ですよね。

何度も音楽を通じてそう言い聞かせてくれるこの曲は、まさに落ち込んだ時にききたい受験生応援ソングでしょう。

Progress|スガシカオ

「あと一歩だけ、前に進もう」

泣きそうなときに、そんな風に大人からいってもらえたら、きっと泣きながらうなずいてしまうはず。

この曲は、「つらくて苦しいことがたくさんあっても、いつも誰かが応援してくれている」と改めて教えてくれます。

夢をあきらめないで|岡村孝子

「あなたの夢をあきらめないで」

もしかしたら今の志望校は自分には難しすぎたのかもしれない、と思い悩むこともあるかもしれません。

でも、あなたが自分で選んだ道を、いつでも応援してくれる人がいます。

この曲はきっと、遠く離れた場所からあなたが合格する姿を信じている、大切な人からの応援ソングです。

受験当日の集中にも音楽は効果がある

受験当日は、朝起きた時から試験が終わるまで、すべて自分に集中することだけが求められます。

今までやってきたことのすべての努力を、試験当日ベストパフォーマンスを発揮するのも受験です。

だからこそ、受験当日は参考書を見るよりも、自分を信じて試験に集中することが、合格へつながる道!

そこで、ベストパフォーマンスを求められる各方面の著名人が、本番直前に集中するための音楽として選んでいたアーティストを、ざっとまとめてみました。

lecca(レッカ)

レゲーを中心に第一線で活躍している女性アーティスト。

・メジャーリーガーのダルビッシュ有選手

・サッカー日本代表の宇佐美貴史選手

・元フィギュアスケート選手の高橋大輔選手

・なでしこジャパンの鮫島彩選手

など数多くのスポーツ選手が、モチベーションアップや集中力アップのために選んでいます。

Mr.Children(ミスターチルドレン)

数多くの人気曲を持つMr.Childrenですが、特に集中力を高める時に人気なのが、「終わりなき旅」という曲。

イチロー選手がテレビ番組の中でよく聞くと告白したことは、イチローファンならよく知っているかもしれません。

他にも、

・松坂大輔選手

・錦織圭選手

・長友佑都選手

・香川真司選手

・長谷部誠選手

など、数多くの男性スポーツ選手が「心が強くなる」「集中力が高まる」曲として、Mr.Childrenの曲を選んでいます。

日本代表のキャプテンにも選ばれている長谷部誠選手が執筆した「心を整える」という本でも、Mr.Childrenの曲が大好きだと綴られています。

「憧れの選手と同じ気持ちで受験を戦う」というのも、受験当日の音楽として効果があるのかもしれません。

その他のアーティスト

他にも、こんな選手がこんなアーティストの曲を試合前の集中力を高めるタイミングでよく聴いています。

EXILE「I wish for you」:入江陵介選手(水泳)

いきものがかり『YELL』:森岡紘一朗選手選手(競歩)

長淵剛『HOLD YOUR LAST CHANCE』:ディーン元気選手(やり投げ)

ジェニファー・ロペス『On The Floor』:内村航平選手(体操)

『ピンクパンサー』(007のテーマ):田中理恵選手(体操)

レディー・ガガ:荒木絵里香選手(バレーボール)

まとめ

音楽には、集中力を高めるだけでなく、気持ちをリセットさせたり、やる気にさせるという効果もあります。

音楽がなくてもやる気や集中力がある時もありますが、どうしてもうまくいかない時もあります。

そんな時には、ぜひ音楽の力を使ってみて!

長い受験シーズンですから、いろんなことを試しながら自分に合った勉強方法を見つけていくことも大切ですからね!

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