「一人暮らし」という言葉は、家族と同居している高校生にとってあこがれのキーワードかもしれません。
みなさんも一度くらいは、一人暮らししたときのことを考えてみたことがありませんか?
では、高校生の一人暮らしは実際に可能なのでしょうか?
もしも実現できるのなら、どんな準備が必要で、費用はどれくらいかかるのでしょう?
今回は、一人暮らしをしたいと真剣に考える高校生のために、「高校生の一人暮らし情報」をまとめてみました。
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高校生が一人暮らしをするは可能?
現在の日本の法律では、18歳は成年としてはまだ認められません。
ですから、みなさんもよくわかっている通り、成人した大人が監督責任を持っています。
でも高校生は未成年とはいえ、アルバイトをしてお金を稼ぐこともできますし、18歳になれば今では選挙権も与えられます。
それなりに社会人と接する時間も増えますから、場合によっては大人の対応を求められる場面も多いでしょう。
そうなると、「都合のいい時は大人といって、都合が悪くなると子ども扱いする」という高校生の愚痴も、それなりに理解はできます。
だけど、ほんの少しだけ立ち止まって考えてみてください。
「都合が悪いこと」というのは、何かが起きた場合のことです。
そして、そうなった時にその責任をとるのは、高校生ではなく大人。
そう、まさに大人にとって都合が悪いことです。
大人がやったことでなくても、未成年がおこしてしまった問題の責任は、監督責任を持っている大人が負う義務があるのです。
ですから、高校生のあなたが一人暮らしをすると決めたなら、最初にこのことをしっかりと覚えておいてください。
ですので監督責任を持ってくれる大人(親の承諾書)があれば、高校生でも一人暮らしは可能ということになります。
一人暮らしをする理由は?
高校生が一人暮らしをする理由には、こんなケースがあります。
学校までの距離が遠い
希望しては言った学校ではあるものの、学校と家の物理的な距離が遠すぎることが理由で一人暮らしをするというケースがあります。
実際に私の周りにも新幹線を使って毎日3時間かけて学校に通う友人がいました。
往復6時間という通学時間は友人にとって大きな負担になっていましたが、それと併せて通学にかかる費用もかなり負担になっていたようです。
確かに、こういった事情があると、通学に時間がかかりすぎて、逆に勉強する時間がないという悩みにもつながるかもしれません。
早く自立したい
昔は、「未成年のうちは親の目の届くところにおくべき」とい強い反対意見が一般的でした。
でも今は、親世代の考え方の中にも、「早めに自立させる方が、メリットがある」と考える人も出てきました。
こういった親世代の考え方の変化もあって、最近では高校生の一人暮らしも少しずつ増えてきています。
家族との付き合い方に悩みがある
家庭環境を理由に一人暮らしを考える高校生も、少なくはないようです。
「家に自分の居場所がない」
「親同士が常に喧嘩していて、ストレスが溜まる」
「家に帰ってもいつも一人」
ほかにも、家庭の事情は様々あるでしょうから、悩みの内容もきっとそれぞれあるはずです。
だから、つらい現実から少しでも離れたくて、一人暮らしをしようと決めた人も多いのかもしれません。
家庭環境に悩みがある時に考えてほしいこと
家族や家庭に悩みがある場合、ほんの少しだけ考えてほしいことがあります。
最近は、高校生用の賃貸物件もあります。
でも部屋を借りるとしても、あなた一人では借りることが出来ません。
必ず親の承諾書が必要になります。
だから、自分だけの意志で高校生が一人暮らしをするということは、不可能です。
家族や家庭に悩みがあるといいますが、あなたは、親や家族に一人暮らしがしたいと相談したことがありますか?また、相談できますか?
もしも、今の2つの質問のどちらにも「NO」と答えたなら、実現は相当難しいでしょう。
でも、あきらめろとは言っていません。
ただその前に、もう一つ聞いておきたいのです。
あなたは悩みを誰にも相談せずに今を過ごしていませんか?
もしも、あなたが一人でその悩みを抱え込んでいるのなら、まずは、今感じている辛さや悩みを、誰かに相談してみるところから始めてください。
スクールカウンセラーや親戚の誰かに相談してみるのもいいかもしれません。
もしかしたら、その悩みを知ったあなたの祖父母や親戚の方が、同居を提案してくれるかもしれません。
まずは、一人で悩まず、直接話を聞いてもらえる人に相談してみてください。
高校生の一人暮らしに関するお金のはなし
高校生には、社会人のように安定収入があるわけではありません。
しかも、学校での勉強がメインですから、大学生のようにアルバイトで一人暮らしをするということもできません。
だからこそ、一人暮らしを始める前にどれくらいお金がかかるのかをある程度知っておきましょう。
家にかかるお金は、ここまで準備しておかなければいけません。
家賃
月々の家賃はもちろんですが、契約する際には、敷金・礼金・仲介手数料がかかります。
また最近の賃貸物件では、入居時に火災保険の加入を義務化しているケースも多くあります。
他にも、保証人の代わりとなる保証会社への料金も必要となる場合があります。
金額の目安としては、家賃の5~6か月分程度の費用が入居時の費用として必要となります。
ガス・水道・光熱費
生活するうえで必要となるお金です。
夏は冷房、冬は暖房費が負担となりますが、平均すると1か月1万円が目安になるでしょう。
家具・家電
高校生の一人暮らしの場合、高校卒業後は、進路に合わせて引越しをすることが多いですから、できるだけ最小限の家具や家電で生活するのが理想です。
最近は家具・家電付き物件なども多いので、できるだけお金をかけずに一人暮らしを始めるなら、このような物件を選ぶのもおすすめです。
もしも、すべて新しく準備するのなら、20万円ほどかかります。
また、家賃が安い物件を選ぶと、エアコンがついていない場合もあります。
こういう場合は、エアコンの費用と取り付け工事費用が掛かります。
また、引っ越しをする際には、現状復帰が条件になりますから、取り外し工事費と壁の修繕費がかかります。
食費
一人暮らしでお金をかけないコツは、自炊です。
外食やコンビニの弁当などで済ませると、栄養のバランスが悪いだけでなく、費用もかなりかかります。
また、朝・夕食だけでなく、学校での昼食も食費に含まれてきます。
昼食を弁当にすることで食費はカットできますが、その分時間も手間もかかることは理解しておきましょう。
3食すべてを自炊するなら月1万円でも暮らせるでしょうが、平均すると1か月3万円はかかると考えておく方がいいでしょう。
生活必需品
一人暮らしをするとなると、ティッシュやトイレットペーパー、有料ごみ袋、洗剤などもすべて必要となるお金です。
そして、ここが高校生の一人暮らしの落とし穴。
まだまだ高校生が一人暮らしをするのは、珍しいことです。
ということは、必然的にあなたの部屋は友達が集まりやすくなるということ。
すると、こういった消耗品類はどんどん減っていきます。
人が集まれば、その分、家の中にある生活必需品はなくなります。
なくなれば、生活が困るわけですから、買わなければならなくなります。
だから、お金を使いたくないのなら、あなたの部屋が友達のたまり場になることを避けること!
これは、お金を節約するうえで、とても大切なことですよ。
高校生が稼げるお金
高校生がお金を稼ぐ方法は、やはりアルバイト。
アルバイトの時給は、地域によって差がありますが、平均時給は815円です。
気を付けておきたいのは、アルバイトでお金を稼ぐということの意味。
特にアルバイト経験がないと勘違いしやすいのが、働くことが出来る時間のことです。
これは、学校や勉強などによって働ける時間のことだけではありません。
アルバイトのシフトを決めるのは、あくまでもお店側です。
だから、あなたが働きたいと思っても、店側がアルバイトを必要としていない日であれば、働くことはできません。
ということは、月10万円を確実にアルバイトで稼ぐということは、かなり難しいということ!
こういう理由もあって、高校生のアルバイトの平均月収は5万円未満が多いのです。
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高校生の一人暮らしを実現するには
実際に一人暮らしを実現するためには、親の協力やお金意外にも大切なことがあります。
味方につけるべきは…
高校生の一人暮らしは、思っている以上に孤独です。
家で家族と暮らしている時には、うるさいと感じていた生活音も、一人暮らしになるとありません。
逆に、古い物件を選んだ場合、壁が薄くて隣の人の生活音がもろに聞こえてくることもあります。
それに、親がやってくれていたゴミ捨ても、掃除も、洗濯も、社会にはきちんとルールがあります。
例えば、夜中に掃除機をかければうるさいと怒られますし、朝早くから洗濯機を回しても怒られます。
曜日を間違えて生ごみを出してしまったら、怒られるだけでなく、ごみそのものも回収してくれません。
しかも、これまではすべて何かがあった時には親が責任をとってくれていましたが、一人暮らしをしたら、基本的な問題の解決は、自分でしていかなければいけません。
だからこそ、一人暮らしをするときには、生活に関する些細なことでも相談ができる相手が必要です。
できれば住む家の近くで相談出来る人を作れると良いでしょう。
これは学校の友達がはあなたが暮らす家のゴミ出しの決まりを知っていたり、朝早くから洗濯をする習慣があったり、壁が薄い部屋で暮らしていないからです。
だからこそ、一人暮らしの時には、住む家のすぐ近くで相談が出来る人を味方につける必要があります。
まあ今の時代、ネットで調べれば基本的なことは解決できるでしょうが・・・
それでも住む家の近くに相談出来る人がいたら心強いと思います。
近所に相談が出来る人がいれば、万が一困ったことにあったとしても、遠く離れた親に頼らずに解決できます。
最近はストーカー被害なども問題になっていますが、そういったときにも心強い味方になってくれます。
本当に必要なことは…
ここまでいろいろ説明してきましたが、高校生の一人暮らしを可能にするために本当に必要なことがまだ残っています。
それが、
『一人暮らしをしたときの自分をイメージすること』
「一人暮らしをして後悔した」という人に多いのが、自分の想像していた生活とのギャップ。
その原因となるのが、一人暮らしをする前に、きちんとしたイメージが出来ていないことです。
「お金をかけずに暮らすために自炊する」と決めたとしても、あなたが作れる料理が野菜炒めだけだったらどうでしょう?
一か月もしないうちに、コンビニや外食に頼る生活になるはずです。
「友達は呼ばないようにする」と決めたとしても、たった一人で夜眠る時の孤独を感じてしまったとしたらどうでしょう?
1回だけのつもりが、いつの間にかに友達のたまり場になっているはずです。
「うるさい家族もいないから勉強に集中する」と決めたとしても、本当にそれが続くでしょうか?
ほんの少しの息抜きで始めたゲームも、誰からも注意されませんから、やり放題になってしまいます。
そうなんです。
高校生の一人暮らしに本当に必要なことは、強い意志をもって自分のイメージした生活を守るということなのです。
時間の管理も、生活の管理も、気持ちの管理も、すべてあなたが管理しなければいけません。
そして、どんなにつらいと感じても、寂しいと感じても、その状況を選んだのはあなたですから、高校を卒業するまでその生活は続けなければいけません。
その意思があると親が認めたからこそ始められた一人暮らしですから、やり通すことがあなたの責任になります。
このことが出来れば、あなたの一人暮らし体験は、得るものがかなり大きくなるでしょう。
まとめ
高校生の一人暮らしは、確かにハードルは高く、決して簡単に実現できるものではありません。
でも、あなたに一人で暮らす理由があって、その熱意をしっかりと伝えることができるのなら、周りの大人の意見を動かすこともできます。
大切なことは、「なぜ一人で暮らしたいのか」ということだけです。
そしてその理由は、あなただけにしかわかりません。
その理由があなたにもわからないうちは、もう少し時間をかけて考えてみてくださいね。
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