とりあえず英単語を覚えれば良いと考えて、参考書を使って英熟語をちゃんと勉強する人は少ないです。
要するに軽視されがちな勉強が、英熟語です。
ですが実際はどうでしょう?
・4択の問題
・下線部和訳
・英語長文中
こういった様々な場面で、英熟語の知識が問われることは意外と多いです。
場合によっては英語長文を読んでいる時、英熟語の訳が分からず、そこで訳す作業が止まってしまうこともあるでしょう。
そんな状況を防ぐためにも、英熟語を覚えることは必須です。
しかし英熟語がなかなか覚えられないと悩む受験生は多いはず。
僕も受験生だったころ英単語は覚えられても、英熟語は紛らわしくて覚えるのに苦労しました。
前置きが少し長くなりましたが、今回の記事ではどのような手順を踏めば、より効率的に英熟語を覚えることができるのか?ということについて解説をしていきます。
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英熟語の覚え方1 前置詞をイメージする
まず英熟語をいきなり覚えようとするのはNGです。
例えば、
come across : 偶然出会う
come by : 手に入れる
come up to : 期待に添う
come out : 出版する
これらをいっぺんに覚えろ!
と言われてもいきなりこれらの知識を頭に叩き込むことは、まず不可能に近いでしょう。
ではどうすれば良いのか?
英熟語を効率良く覚えるためには、前置詞をイメージすることが重要になってきます。
例えば僕だったら・・・
come acrossの場合、前置詞のacrossには「〜を横切って」という意味があるので、人ごみをかき分けて人に偶然出会うという場面をイメージします。
come by の場合、前置詞のbyには「〜の側に、〜の近くに」という意味があるので、すぐ側にあるものを手に取る。手に入れるという場面をイメージします。
come up to 〜の場合、前置詞のupには「昇って、上がる」という意味があり、前置詞のtoには「〜方へ、〜まで」という意味があるので、〜さんの方に向かって上がる。〜さんの期待に添うという場面をイメージします。
come out 〜の場合、前置詞のoutには「外に出る」という意味があるので、出版社から本が外に出る。本を出版するという場面をイメージします。
このように前置詞と関連づけることで意味のない単語の羅列から、意味のある単語の羅列となります。
このように前置詞と関連付けて英熟語を覚えることで、単純に英熟語が覚えやすくなるだけではなく、分からない英熟語に出会ったときにも、前置詞から意味を自然と汲み取れるようになります。
ですが中には、前置詞と上手く関連付けることができない英熟語も現れてくるので、そういう英熟語に関しては割り切って覚えるようにしましょう。
英熟語の覚え方2 たくさん例文を作ってみる
英熟語を覚えるにあたって有効な方法が、覚える英熟語を使った文章をたくさん作ってみるという方法です。
英熟語帳などで出てくる例文は普通1つだけだと思います。
ですが、1つだけの例文だと1つの情景しか頭に思い浮かべることができません。
それが複数の例文を作ることにより、いくつもの情景を頭に思い浮かべることができます。
これは別に、難解な文章である必要はありません。
あくまで英熟語を覚えることが目的なので、中学生レベルの文章で大丈夫です。
また先ほどの例で用いた、
come across : 偶然出会う
come by : 手に入れる
come up to : 期待に添う
come out : 出版する
を使って実際に英文を作ってみましょう。
1:come across
I came across a my friend yesterday. (私は昨日友達に出会いました)
She came across an interesting book.(彼女は面白い本に出会いました)
My father came a treasure at that island.(私の父はあの島で偶然宝を見つけました)
2:come out
The book came out last month.(その本は先月に出版されました)
His new novel will come out next week.(彼の新しい小説は来週に出版されるでしょう)
Sokudokueizyukugo came out in Z-kai.(速読英熟語はZ会で出版されました)
最後の文章のように今まさに目の前にあるもので、英熟語を使った例文を作ってみても良いわけです。
このようにいくつもの例文を作り、様々な情景が頭に浮かぶことで、その英熟語の意味がより頭の中に残りやすくなるのです。
さらに言うとそれだけでなく、
come across 偶然出会う come across 偶然出会う come across 偶然出会う・・・
と呪文のように繰り返すよりも、例文を考えた方が楽しく熟語を覚えることができます。
また今日あったことや昨日あったこと、身近にあるもので例文を作ることでより鮮明にその英熟語が頭に残りやすくなるので、身近なことに関連付けて例文を作ってみることもオススメです。
先ほどの見出しで解説した前置詞をイメージすることに加えて、今回のような例文をいくつか作ることで、呪文のように熟語繰り返すよりもずっと英熟語が覚えやすくなるのです。
英熟語の覚え方3 少し間を空けて繰り返し続ける
効率良く英熟語を覚えるために、
・前置詞をイメージする
・例文をいくつか作ってみる
といったことをしても、1日でその英熟語を覚えることは限りなく不可能に近いです。
なぜならこれは、ドイツの心理科学者エビングハウスの記憶に関する実験であるように、人は何かを記憶したとしても、20分後に約42%、1時間後に約56%、9時間後に約64%、6日後には約76%を忘れてしまうからです。
つまり情報を脳みそに送り、その情報を脳みそが忘れかけた頃にそれと同じ情報を脳に送ることで、より記憶の定着につながりやすくなるのです。
ですので効率良く英熟語を覚えるためには、立て続けに英熟語を覚えるよりも、少し間を空けてから英熟語を覚える方がより効率的です。
例えば1週間で200の英熟語を覚えるとしたら、1日に30個ずつ覚えるのではなく、
1日目:1〜50
2日目:51〜100
3日目:101〜150
4日目:151〜200
5日目:1〜100
6日目:101〜200
7日目:1〜200
といったような順番で繰り返すことこそが、効率良く英熟語を覚えるための1つのコツになってきます。
受験生の中にはどうしても1周目だけで、全ての知識を頭に入れようとする人もいますが、それは記憶の達人でもない限り不可能なのです。
ぜひ同じ熟語帳を何周も何周も繰り返して、英熟語を覚えるようにしてみてください。
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英熟語の覚え方4 色々なところで見かける
これは英単語でも言えることですが、その英熟語帳だけでなく、たくさんの所でその英熟語を見かけることが重要です。
例えば、
・英文法の問題
・英語長文
・英語の模試
こういった様々な問題で、英熟語を見かけることがポイントです。
これは先ほどもお伝えしたように立て続けに英熟語を覚えるよりも、ある程度時間を空けて記憶が薄れてきたときに記憶し直すことが重要だからです。
また英熟語を覚える際には、いくつかの例文を使って様々な情景を思い浮かべられるようになる重要性についても、お伝えしましたがこの要素がまたここでも絡んできます。
どういうことかというと、
・英文法の問題
・英語長文
・英語の模試
で英熟語に出会った場合、そこでは英熟語帳とは異なる文章で英熟語が使われているはずです。
同じ英熟語と異なる文章で出会った場合、そこではまた違った情景を頭に思い浮かべることができます。
その違った情景と英熟語の意味とが結びつくことで、英熟語の意味をより鮮明に頭に残すことができるのです。
またどうしても覚えられない英熟語がいくつかある場合は、それらを小さな紙にまとめて筆箱などに忍ばせておく方法も効果的です。
こうすることで、
・筆記用具を出すとき
・筆記用具をしまうとき
にその英熟語を何度も見ることで、その英熟語を覚えることができるようになるのです。
単に英熟語帳でその英熟語を何度も繰り返すだけでなく、様々な場面でその英熟語と出会うことでより効率的に英熟語を覚えることができます。
まとめ
英熟語の覚え方については理解することができたでしょうか?
記事中でお伝えしたように、効率良く英熟語を覚えるためには、立て続けに英熟語を覚えるよりも、少し間を空けてから英熟語を覚える方がより効率的です。
・前置詞をイメージする
・たくさん例文を作ってみる
・間を空けて何度も繰り返す
・色々なところで見かける
この4つのポイントを心がけて、より効率的に英熟語を覚えるようにしてみてください。
ちなみに、オススメの英熟語の参考書については以下の記事で詳しく解説をしています。
また、成績が上がる英語の具体的な勉強方法については、
→大学受験生のための成績がガツンと上がる英語勉強法を分かりやすく!
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なぜそんなにもオススメなのか?について解説をしたので、まずは1度以下の記事に目を通してみてください。
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