元々國學院大学は、神職を目指すための学校でした。
しかし、近年グローバル化が進む中で、國學院大學では歴史と伝統のある神道だけでなく、「日本の文化を世界に発信する力を育てる」ということに注力するよう変化しています。
そのため、海外の学生との交流や研究の連携などを積極的に行っています。
このような変革もあって、國學院大學には、海外との連携や交流を実現するために協定を締結した協定校が多く存在します。
アメリカのハーバード大学やミズーリ大学、イギリスのケント大学、ベトナムのハノイ大学のほか、イタリア・オーストラリア・中国・台湾・韓国など、様々な国や地域の大学が協定校となっています。
さらに、国内の他大学との協定も活発です。
カリタス女子短期大学や玉川大学、日本体育大学、桐蔭横浜大学、横浜美術大学とは、横浜市青葉区内六大学連携協定を締結した協定校です。
そのため、様々な分野において連携や交流が行われています。
今回はそんな國學院大学について見ていきます。
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気になる大学の評判
初代神祇事務総督で神道教導職総裁も就任したのが、國學院大學初代総裁でもある有栖川宮幟仁親王です。
そのため、國學院大學は、神社本庁の神職の資格が取れる珍しい大学としても有名です。
すでに130年以上の歴史を持つ國學院大學ですが、スローガンは「もっと日本を。もっと世界へ。」。
そのため、大学全体としては、日本の伝統ある文化を世界へ発信することが出来る人材の育成に力を入れています。
人間開発学部以外は、渋谷駅からアクセスしやすい渋谷キャンパスを利用するため、アクセス面ではかなり高評価です。
そんな都会のキャンパスで過ごす國學院大學ですが、実はいわゆる体育会運動部が多いのも特徴です。
東都大学野球連盟に加盟している硬式野球部以外にも、過去5回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場経験がある陸上競技部、全国地区対抗大學ラグビーフットボール大会で優勝経験もあるラグビー部など、全部で34団体もの運動部があります。
このように、学部だけでなくスポーツの面でも注目されることが多いのが國學院大學の特徴です。
大学全体の評価としても、このような特徴から、≪標準よりやや高め≫の評価が多くみられます。
気になる看板学部
國學院大学の看板学部といえば、文学部が看板学部です。
看板学部というだけあって、講義や授業に対する評価はかなり高いです。
文学部には、哲学科、史学科、日本文学科、中国文学科、外国語文化学科の5学科がありますが、中でも史学科と日本文学科は特に人気があります。
史学科
著名な教授や各方面で活躍する方が講義を担当するため、「授業のレベルが高い」「歴史に強くなれる」という評価が多くみられます。
授業の内容も、古代から近現代、西洋・東洋史など、史学であれば幅広い分野の講義が準備されているため、興味のある分野をとことん学習することが出来る環境にあります。
卒業後は教員職に就く学生が多いのが特徴で、教員免許取得課程を受講する人も多いようです。
授業そのものは、ほとんどが少人数制となっているので、「先生との距離が近い」「細かいところまで指導してもらえる」という評価が目立ちます。
日本文学科
日本文学の中でも、古典文学に強いと評判です。
特に『源氏物語』に関する授業や講義、研究室が充実しているため、「源氏物語を極めたい」「古典文学を学びたい」という人には特におすすめの学科といえます。
また、学部外の講義であっても、希望があれば授業を受けることが出来る環境もあり、「興味や関心のある分野であれば何でも学ぶことが出来る」と、概ね高評価です。
研究室やゼミに対する評価も高いですが、人気がある研究室やゼミの場合、人数制限がかかる場合もあるようです。
ピックアップ!この学部の評判は?
看板学部・人気学部以外の評判を、ザックリとまとめてみました。
法学部
法学部の評価としては、「標準レベル」といった印象です。
法律について広く学ぶスタイルのため、「個別の法律をより深く学びたい」というよりは、「多くの法律の知識を身につけたい」という人におすすめといえます。
法学部には、法律専攻・法律専門職専攻・政治専攻の3つがあります。
卒業後の進路としては、法曹界に進む学生もいますし、大学院進学や別大学への編入希望者もいます。
就職の場合は公務員希望者が多いですが、一般企業への就職もあります。
どの分野であっても、生活そのものに法律は深くかかわっていますから、様々な分野での活躍が期待出来る学部といえます。
経済学部
経済学部には、経済学科・経済ネットワーキング学科・経営学科の3学科があります。
経済学部ですが、國學院大學が神道系の大学であるだけに、授業の中には神道を学ぶものも含まれています。
また、学科は分かれますが、それぞれの学科には垣根がないため、自分が興味のある授業であれば学科以外であっても受講することが出来ます。
このように、自由に学ぶことが出来る環境については、一定の評価が見られます。
人間開発学部
講義や授業、就職や進学に関しては相当高く評価されています。
さらに、研究室やゼミに対する評価も高いです。
しかも「将来教師になりたい」「スポーツ指導が学びたい」という人からの評価は、かなり高いです。
人間開発学部には、初等教育学科と健康体育学科の2つがあります。
初等教育学科であれば、小学校教員免許だけでなくその他の強化服免許も取得することが出来ます。
健康体育学科であれば、教員として体育の指導にあたりたい人だけでなく、スポーツに関する仕事に携わりたいと考えている人にとって、役に立つ授業が多いのが評価につながっています。
全体的にまじめな学生が多いため、「学部全体が学習に取り組みやすい環境になっている」といえるようです。
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気になる卒業後の進路
志望校を決める時には、やはり卒業後の進路も気になります。
國學院大學卒業後の、気になる進路についてまとめてみましょう。
取得できる資格は?
國學院大學では、事前に決められている過程を修了することにより、次の資格を取得することが出来ます。
●司書
全学部で取得できます。
●学芸員
任用資格ですが、全学部で取得することが出来ます。
●学校図書館司書教諭
人間開発学部を除くすべての学部で、取得することが出来ます。
卒業生はどんなところに就職した?
気になる卒業後の就職先の参考として、実際に國學院大學の卒業生が、どんな企業に就職したのかは、ぜひとも知っておきたい情報です。
文学部
文学部では、サービス・金融・観光など幅広い分野への就職実績があるのが特徴です。
就職実績としては、みずほファイナンシャルグループ、三井住友銀行、プリンスホテル、ANAエアポートサービス、三越伊勢丹、エイチ・アイ・エスなどがあります。
神道文化学部
卒業生の多くが神職につきます。
もちろん、一般企業や公務員としての就職実績もあります。過去の就職実績としては、教育ソフトウェア、伊藤園、共栄火災海上保険、新潟交通、警視庁、消防庁などがあります。
法学部
一般企業や公務員としての就職が目立ちます。
法曹界としては、法律事務所、法務省東京入国管理局、日本司法支援センターなどへの就職実績があります。
一般企業としては、みずほファイナンシャルグループ、みずほ証券、サッポロビール、エイチ・アイ・エス、NTTデータエンジニアリングシステムズなどがあります。
経済学部
3大メガバンクへの就職は、人気・実績ともに高いです。
そのほかの就職実績としては、かんぽ生命保険、明治安田システム・テクノロジー、トヨタホーム、東京税関、警視庁などがあります。
人間開発学部
教員を目指す学生が多いため、教員職に就く学生もいます。
学部全体の就職実績としては、日本郵便、三菱東京UFJ銀行、静岡朝日テレビ、デサント、セントラルスポーツ、羽田空港サービス、東京急行電鉄などがあります。
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか?
國學院大学の偏差値や学部ごとの難易度などについては、以下の記事で詳しく解説をしています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
→國學院大学の偏差値や難易度はどうなの?学部ごとに調べてみた!
國學院大学について、さらにお分かりいただけると思いますよ。
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